Pâlir 青褪めた

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#7342015.05.22
 遠ざかり続けるものがある
 手離され続けるものたちが
 目も見えず音も聞こえない
 何に向けて
 何を
 もはや瞬きよりはやく
 けれどもわたしはしっていた
 どこかで
 私にはふれようもない場所で
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#7332015.05.22
 はりついた苦しみがある
 また一度手を伸ばすのかと思う塞いだものがありはしたそうとは知らぬ間に蓋をしたものが埃の痕を指がなぞる雨の窓を叩いたように一筋の空白が生まれるここに流れ落ちるものはなんだろう
 いくらもの愚かさがある
 何を欲しがっていたのだろう
 知らないではない

 ただ応答を
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#7202014.02.19
 すがりつくように見上げる、わたしは、

 わたしは、

 いくつもに重なった屍骸のわたしはあなたを見る、

 動き続けるたびしんでゆく、

 いちまいずつに剥がれ落ちてゆく先に横たわっているのは、

 羨望の泥に化粧され、

 ときすでに、

 腐敗し塵することを恋している、

 わたしは、

 どうしたら、

 どうすれば、



 あなたに
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#7182014.02.08
 触れた先に胸がある。
 上下し、遠ざかり、また近づく。
 存在の分厚い隔壁の向こうに命があり、異なるひとつの視座がある。
 応答。
 そこに私が眠っている。
 未来永劫、いつ何時の過去もまた、決して私ではないものの私が、私ではないことの愛を持って。

 私というものが有り得ることと同等に。
 すべてのものがそうあるように。
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#714けしのはな2013.11.18
 芥子の花の匂いがする。

 なぜ……とばかり声はくり返す。

 もはや身体は動かない。

 ただゆっくりと、とても遠いところへと向かう支度をはじめている。

 天上から、濡れもしない雨粒がしたたり落ちて、眠らないようにと囁く。

 まだそのときではないのだ。

 それがどれほど間近に迫っていたとして。

 時間の帯が肌に触れ、通り過ぎてゆく。

 花の匂いなどこれまで気にしたこともなかった。



 ここにあるのは思い出ばかりだ。

 もはや新しくなることなどないものたち――。
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