Pâlir 青褪めた

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#546絵の話2010.06.09
 珍しく人と絵の話をすることがありました
 私は長年だらだらと美術学校に入っていたわけですが、絵のことは結局よく分からないままです
 何だろうなァ、はっきりと言葉にして人と話すのはむつかしい……

 例えば、画塾や美術学校といった密閉された環境で一定期間、絵を習った人ならお分かりかと思いますが、そういうところで話される絵というのは、単純に一枚の平面を指すのではなくて、何かもっと漠然としたイメージを伴っているものです
 それをはっきり意識している人は少ないかも知れないけれど、一人一人にとって何かもっと複雑なものになっていっているような
 気が、しています 何だよそれってところですが
 私は子供の頃からずっと絵を描いていて、それも幼稚園から絵画教室に通っていて、描くことが当たり前にそのまま勉強を始めてしまったような人間で そのお陰で痛い目も随分見たんですけど
 絵 そのものについて話すのはあんまり野暮なような気がして と言うか、そんなことさえ思わずに、どうすれば描けるのかばかり話してきてしまったなァと だって一杯一杯ですからね、その当時は
 それで、人と話したときに呆然と反省したわけですよ
 画面がそこにあれば、それで事足りてしまったような部分がけっこうあるので
 人によっては染色だって絵だし、彫刻だって絵なこともあるし

 向かい合った白紙は今でも怖いな
 昔ほどではないけれど 目の前に向かい合って腰かけている空白は怖ろしいものです
 本当に描いていいのか? と思った瞬間には、ほんと血の気が引くものです
 このまっさらな風景に、果たして私なんかが手を触れても良いものか
 こっちが失敗したら、当然、元の空白の方がずっと美しいわけですよ
 というか、白紙より美しいものを私は描けた試しがないのだけど
 えーいご免なさい! と描き始める前から分かってて、案の定やっちまったことが何度あることか……ああ恥ずかしい死にたい 申し訳ない だって課題だったのよ 授業だったのよ
 この、素材の力に押し負ける、というのはでも、画面でなくとも何にも誰にもあることなのじゃないか知らん
 画面に勝つために、というよりも負けないために、カンヴァスを地面に横たえて描いた人もいました 対峙していたものを引き摺り下ろして ポロックとかね 私はサム・フランシスが好きです どうでも良い話
 まあしかしまとまらないこと

 絵はおっかないものです
日々徒然 | CM(0) | TB(0) | 

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