Pâlir 青褪めた

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#13022.11.20052005.11.22
 悲鳴が聞こえた。
 隣りの部屋からだった。
 僕は身体を硬くして掴みかけていたドアノブを放した。
 そのまま後じさって椅子に座った。
 それから何時間経っただろう。
 隣りの部屋からドアを開けて誰かが出て行く音が聞こえた。
 足音は遠ざかって階段を駆け下りていく。
 僕は胸を撫で下ろしてようやくドアを開けた。
 そうして隣りの部屋を開け放つ。
 鍵はかかっていなかった。
 白々しいほど心配そうに大丈夫ですかと声をかけると
 寒々しい部屋の中、血まみれに倒れている誰かを見つけた。
 犠牲者はとっくに事切れていた。
 毎朝鏡のなかに見ているのだから間違いようがない。
 それは私の顔をしていた。

 2005.11.22
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