何をしていたの
どんなことも
それはいずれを壊してしまうよりもずっとよいこと
あなたとわたしは同時にそこにいることのできない
ここに立つあなたを私は追いかける
私を追うあなたは二度とあの日に触れない
掬った先のゆびは誰を見ていただろう
あなたに教えるすべはない
ばらけた鳥の床に拡がった月がわたしを囁く
ここに閉じているのはふたつだけ
訊ねる方法がわからない
きっとあなたの歩き方を忘れるように
私のさすものはどれもあなたをすり抜ける
どうすれば
あなたも答えられない
わたしも
いまはただ苦しみが眠っている
#736 | 2015.05.22 |
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