Pâlir 青褪めた

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#667夢を観た:002012.02.29
 


 目の前一杯に紫が拡がっていた、青みも赤みも鮮やかな平均的なむらさき。
 紫の視界の中心には白く歪んだ円が浮かび上がって、その四方を同じ色のいなづまが取り囲んでいる。忙しくうごめきながら。
 私がそれを見ていたのはどうやらほんの一瞬ばかりのことで、ぽん、という音と共にすべてが崩壊した。
 私の乗っていた車が揺れる。
 揺さぶられる。
 私が乗っていたのは乗用車で、けれどそれは車ではなかった。
 座席がないのだ、そして走行に必要なありとあるもののすべてが。
 柔らかい毛皮とクッション、詰めこまれた日用品、缶詰、IKEAのビニル袋。それらが大きく後ろにかしぎ、私は車ごと転落する。
 今度はごごん、というすさまじい音がした。
 私はじたばたと手足をばたつかせ、できるだけ前のほうへ移動しようとする。夢中の叫び声。私は声を閉じこめておけずに口を開けて、フロントガラスを突き破った。
以下追記
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